未破裂脳動脈瘤 Unruptured Cerebral Aneurysm

Clipping

脳動脈瘤破裂によるクモ膜下出血を予防するための手術です.クモ膜や血管の剥離においては,正常構造を可能な限り温存し,クリッピングにおいては動脈瘤周囲を全周性に観察する安全な操作を心がけています.さらに術中蛍光ビデオ血管撮影 (ICG videoangiography),運動誘発電位モニタリング (MEP monitoring),ドプラー超音波 (Doppler US)を行い,完全閉塞および分岐血管の開存を確認しています.

​当院における未破裂脳動脈瘤クリッピング症例の平均サイズは7.8mmで術後死亡率0%,重大な合併症3.2% (n=156)です.

脳出血 Intracerebral Hemorrhage

Transsylvian-transinsular approach

高血圧盛脳内出血は,国際研究によるエビデンス (Lancet2005;365:387-397)に基づき以下のような方針で治療を行なっています.

①脳ヘルニアを併発し救命の外科的治療が必要と判断した場合は緊急手術

②GCS5点以上で外科的治療が必要かどうか?判断に迷った場合は内科的治療

​③②の場合で神経学的症状悪化や再出血が見られた場合は緊急手術

脳室内出血 Intraventricular Hemorrhage

Endoscopic hematoma evacuation

​視床出血や尾状核出血に伴う脳室内出血は,神経内視鏡による血腫除去を行っています.早期に脳室内出血を除去することで,水頭症の合併が少なくなることが期待されます.

頚部頚動脈狭窄症 Carotid Stenosis

CEA

​脳梗塞の原因となる頚部頚動脈狭窄症は,原則として頚動脈内膜剥離術 (Carotid Endoarterectomy) を第一選択にしています.

​皮膚切開から顕微鏡下に剥離を行い,完全な止血を確認しプラーク摘出を行います.全ての症例でシャントを使用しています.当センターのおける術後死亡率0%,重大な合併症1.3% (n=77) です.

OPERATION

 手術件数は年間250例前後で推移しています.内訳は脳動脈瘤,脳出血,頚部頚動脈狭窄症,虚血性脳血管障害,脳腫瘍,頭部外傷,水頭症,新生児疾患,脊椎脊髄疾患など多岐にわたります.ひとりの専門医が様々な症例の外科的治療を行うため,個々の症例にきめ細やかに対応するしっかりとした術前計画が大切だと考えています.

 臨床工学士による3DナビゲーションやO-arm,臨床検査技師による術中の神経生理モニタリングや術前血流解析に基づいた治療戦略などにも力をいれており,安全な手術を目指しています.

Clipping

脳動脈瘤破裂によるクモ膜下出血を予防するための手術です.

クモ膜や血管を剥離においては,正常構造を可能な限り温存し,クリッピングにおいては動脈瘤周囲を全周性に観察する安全な手術を心がけています.さらに術中蛍光ビデオ血管撮影(ICG videoangiography)を導入し,運動誘発電位モニタリング(MEP monitoring)やドプラー超音波(Doppler US)を行い,動脈瘤の完全閉塞および分岐血管の開存を確認しています.

当院における未破裂脳動脈瘤クリッピング症例の平均動脈瘤サイズは7.8mmで,術後死亡率 0%,重大な合併症 3.2% (n=126)です.

Microscopic hematoma evacuation

高血圧性脳内出血は,国際研究によるエビデンス(Lancet 2005; 365: 387–397)に基づき以下のような方針で治療を行っています.

①脳ヘルニアを併発し救命の外科的治療が必要と判断した場合は,緊急手術

②GCS5点以上で外科的治療かどうか?判断に迷った場合は,内科的治療

③②の場合で神経症状悪化や再出血がみられた場合は緊急手術

 

Endoscopic hematoma evacuation

視床出血に伴う脳室内出血は,神経内視鏡による血腫除去術を行っています.

早期に脳室内出血を除去することで,水頭症の合併症が少なくなることが期待されます.

CEA

脳梗塞の原因となる頚部頚動脈狭窄症は,原則として頚動脈内膜剥離術 (Carotid Endoarterectomy, CEA)を第一選択にしています.

皮膚切開から顕微鏡下に剥離を行い,完全な止血を確認しプラーク摘出を行います.全ての症例でシャントを使用しています.

当センターにおける術後死亡率および重大な合併症は0% (n=35)です.

STA-MCA Bypass

症候性内頚動脈閉塞症は,臨床経過および脳血流検査を基に外科的治療の適応を判断しています.

外科的治療が必要と判断された症例では,頭皮を栄養する浅側頭動脈を2本,頭蓋内の脳表の動脈に吻合します.術中,ICGによるビデオ血管撮影やドプラー超音波を用いて,吻合部の開存を確認しています.

術前後でRBANSによる高次脳機能を評価すると(n=16),術後に高次脳機能が改善することが確認されています.

Endoscopic third ventriculostomy

閉塞性水頭症には,病態を詳細に検討し適応があると判断された症例で,神経内視鏡による第三脳室底開窓術を行っています.

また新生児水頭症では,まずはじめに神経内視鏡による治療や外科的治療支援ができないか?をよく考えて治療方針を検討しています.

 

Burr hole irrigation with drainage

歩行障害,認知症などの原因となる慢性硬膜下血腫には,局所麻酔で穿頭血腫除去術を行います.再発の多い疾患ですが,当院の再発率は9.6% (n=484)です.原則として,硬膜下ドレナージを併用しています.

Myelomeningocele repair

新生児脳神経外科疾患も多く.水頭症,二分脊椎などの緊急疾患にも対応しています.脊髄髄膜瘤は48時間以内に手術を行い,皮膚切開から顕微鏡下をもちいて,神経組織との完全な剥離と丁寧な再建を行っています.水頭症が併発するときには,同時手術を行います.

Resection of nidus & intracerebral hematoma

脳出血の原因となる脳動静脈奇形摘出および脳内血腫摘出術です.

流入血管および流出血管を3次元画像診断に基づき同定し,顕微鏡下にナイダスのを的確に剥離し摘出します.

Total resection of spinal neurinoma

症例数は多くありませんが,脊髄腫瘍も対応しています.神経鞘種硬膜内髄外腫瘍)に対しては,3D画像による術前計画に加えて,術中蛍光ビデオ血管撮影(ICG videoangiography)にて腫瘍を栄養する血管を同定し,内減圧を行い脊髄を圧迫しないように全摘出を行っています.

 

 

Cervical laminoplasty

頚椎症に対する顕微鏡下の後方除圧で,約2時間の手術です.チタン製のスペーサーを使用した片側の拡大を行なっています.

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