Clipping
脳動脈瘤破裂によるクモ膜下出血を予防するための手術です.
クモ膜や血管を剥離においては,正常構造を可能な限り温存し,クリッピングにおいては動脈瘤周囲を全周性に観察する安全な手術を心がけています.さらに術中蛍光ビデオ血管撮影(ICG videoangiography)を導入し,運動誘発電位モニタリング(MEP monitoring)やドプラー超音波(Doppler US)を行い,動脈瘤の完全閉塞および分岐血管の開存を確認しています.
当院における未破裂脳動脈瘤クリッピング症例の平均動脈瘤サイズは7.8mmで,術後死亡率 0%,重大な合併症 3.2% (n=126)です.
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OPERATION
手術件数は年間250例前後で推移しています.内訳は脳動脈瘤,脳出血,頚部頚動脈狭窄症,虚血性脳血管障害,脳腫瘍,頭部外傷,水頭症,新生児疾患,脊椎脊髄疾患など多岐にわたります.ひとりの専門医が様々な症例の外科的治療を行うため,個々の症例にきめ細やかに対応するしっかりとした術前計画が大切だと考えています.
臨床工学士による3DナビゲーションやO-arm,臨床検査技師による術中の神経生理モニタリングや術前血流解析に基づいた治療戦略などにも力をいれており,安全な手術を目指しています.