Journal of Neurosurgery
病理診断した破裂脳動脈瘤の止血パターンを数値流体力学 (computational fluid dynamics, CFD)で予測する…秋田脳研との共同研究が,今日Journal of Neurosurgeryにアクセプトされました.
破裂脳動脈瘤の止血という生体現象を,レオロジーで説明し,計算科学で証明する.ずっーーーとやりたかった,欧米ではできない日本発🇯🇵の神経外科医らしい仕事…一番思いが強い研究です.
この研究ために,形状データ作成の標準化,流体力学の理解,血行力学的パラメータ開発など,夢中に取り組みました.ツラかったと感じたことはなく,少しの進歩でも,おもしろく楽しかったので,壁にあたっても誰かを頼らずに自分で考えつづけることができました.ただ研究をはじめてから6年もかかってしまい,ずいぶん遠回りをしましたが,その分CFDの応用力がついたと前向きに考えてます.さらに術中には必ず血栓を観察するというRoutineがチーム内に浸透し,たぶん手術技術が向上したのも大きな収穫です.
石川先生は,僕たちがCFDでやっと導いた答えを,「石田くん!それは当然だよ」って理路整然と (CFDはわからないけどねって言われますが)説明され驚かされました.結果がでないとき一度も急かすことなく,いつも暖かく指導していただき心から感謝しています.
未破裂脳動脈瘤の破裂リスク
Flow diverter stentの術前予測システム
肥厚性リモデリング
Flow alteration treatment
制御理論による増大メカニズム
CoilingのTarget VER自動化
Casson流体と血行力学
最適化による脳動脈瘤発生
FFRによる主幹動脈狭窄の評価
…..
たくさん宿題が残っているので,仲間と一緒にがんばります.
